作家活動
インドの山奥のガチやばい修行で学んだ人生の最強哲学、許す②~謎の小屋~
突如現れたインド人にある紙を渡された。
えっ!?
その驚きにおれの目ん玉は30センチ近く飛び出し…
文字通り愕然した。
これはおれがこれからやる…
“10日間の修行”のスケジュールだった。
朝は4時起き、そして休憩を挟みながら夜9時まで“10時間以上の瞑想”をする。
この修行はヴィパッサナー瞑想と言われるインド古来の瞑想修行だ。
おれは旅人の言葉を思い出した。
「ちなみにこの修行は10日間だれともしゃべれません。そして絶対にだれとも目も合わせないでください。それがたとえ犬や猫でも…」
動物くらいよくないか?
っと思ったのだが、まぁ話によると”自分の内側”に入るためらしい。
たしかにこれは心理学的にも理にかなっている。
人の脳はものすごくかしこくて、情報処理能力はもう“超ハイスペックコンピュータ×1000”みたいなもの。
そのため意識していなくても、オレたちは余計なものを考えすぎている。
人の顔を見て…
「あの人なにを思ってるのかなぁ…」
「あの人なんか怒ってた?」
こんなクソどうでもいいことを考えていたら、自分の内側なんて見ることはできない。
そしてオレたちは意識して見ているものだけでなく、視界に入ってくるものから半端じゃない情報量を処理している。ようは”日常生活でも自分では意識したり考えていないつもりでも、実はものすごいたくさんのことを考えてしまっている”らしい。
ある学者がこんなことを言っていた…
情報量が増えれば増えるほど人間のattention(集中力・注意力)は欠落していく。
– Herbert Simon, 心理学者
ようはスマフォの普及で、現代人のオレたちの脳は、水を飲もうとして口を開けたら…
“消防車のホースで水をぶっぱなされている状態”らしい。自分ではもう処理できない量だ。
だからエッグたちも1日の中でスマフォを見ない時間を必ず造れ。
でないと、おまえの頭はいずれ必ず…
パンクする。
おれはとりあえずインド人に導かれるまま、施設内を歩くことにした。
えっ!?
さ…
“猿”だ( ̄□ ̄;)!!笑
そしてしまいには…
“孔雀”なのだ( ̄□ ̄;)!!笑
そしてまたおれは…
天を仰いでしまったのだ。
宿泊する場所を案内されたのだが…
まじかよ…
小屋だ。
山奥にポツンとある小屋に泊まるのだ。
ついに瞑想が始まる。
オレはいったい、どうなってしまうのだろうか。
本当にやばい修行で、“よりよく生きる技”を習得できるのだろか。
また明日19時くらいに会おう。